盤州里海の会〜生物詩

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NPO法人
アサクサノリ復活計画2005!ブログ配信

活動報告

□ 2006年12月21日(木) 「東京湾を美味しくするぞ2006」お台場環境教育推進協議会
□ 2006年12月17日(日) アサクサノリ漁場見学会
□ 2006年11月18日・19日(土〜日) 小櫃川エコめぐり 
□ 2006年11月2日(木) 干潟フィールド研修会(東京湾岸自治体環境保全会議)
□ 2006年10月22日(日) 地域説明会『自然を護ろう!地域を守ろう!』
□ 2006年10月21日(土) 里海めぐりの楽校『秋の干潟でまったりと』
□ 2006年7月28日(土) 簀立(スダテ)交流会
□ 2006年7月25日(土) 里海めぐりの楽校 『アカテガニの産卵を見ちゃう会!』
□ 2006年7月8日(土) 里海めぐりの楽校 『干潟を食べちゃお!』
□ 2006年7月2日(日) 東京湾簀立でスノーケリング
□ 2006年5月13日(土) 里海めぐりの楽校 『タモ持って遊ぼう!!』

□ 2006年3月3日 『東京湾を美味しくするぞ!』港区立港陽小学校総合学習
□ 2006年2月25日・26日:海苔漁師体験
□ 2006年2月4日:多摩川河口アマノリ(アサクサノリ)あるある探検隊!

□ 2006年1月13日/2月3日:『東京湾を美味しくするぞ!』港区立港陽小学校総合学習

□ 2005年10月15日(土):海苔漁場見学会
□ 2005年7月24日(日):第3回干潟探検
□ 2005年7月20日(水):簀立(スダテ)交流会
□ 2005年7月16日(土):簀立(スダテ)でスノーケリング
□ 2005年6月25日(土):第2回干潟探検
□ 2005年5月28日(土):第1回干潟探検
□ 2005年5月10日(火):干潟探検

□ 2004年12月11日(土):江戸前伝統的海苔漁師体験
□ 2004年9月〜05年2月:絶滅危惧種アサクサノリ復活計画

アサクサノリ復活報告・・・2004/2/18up

2004年11月10日東京湾にアサクサノリが復活しました。ここに報告させていただきます。
4年目にしてやっとアサクサノリが蘇りました!

採苗

□2004年9月20日
熊本のたから製網に委託してあったアサクサノリの糸状体カキガラ2000枚が到着。
当日水温18度海水にて冷却開始。
□2004年9月23日
スサビノリより2〜3日早く殻胞子の放出ピークを迎える。
□2004年9月24日〜27日
水温は21.9℃沖合い半ズボ筏にて採苗開始。
6人で合計枚数156枚の網を採苗終了。
100倍視野50〜300個着生確認後に支柱柵へ順次移動。

育苗

金萬の場合:ヒヤリングのデーターから真水がよく回る久津間漁場に一番近い支柱柵3柵をアサクサノリ用に行使。
□2004年9月16日〜育苗開始
海苔の育苗方法は各自『手癖』が有り、この3年の失敗と30年〜40年前まで養殖を行っていた老漁師からのヒヤリングで得た心得は『昔の方法で育ててください』と言う指導のみ。
金萬の場合スサビノリより2段『約30cm』高く張り込みました。
育ちは棚が高い影響によりスサビノリより育ちは遅かったのですが、肉眼視まで順調に育つ。

↑台風22号の影響で柵荒れる

←高水温と曇天にてアオノリ繁殖


□2004年10月〜
長雨後、台風22号の大雨・強風にてアサクサノリを育てる支柱柵が荒れる。小櫃川堰開放にて河川氾濫真水の状態が約3日続く。その影響にて多くの海苔芽の脱落を確認。
例年より約2度の高水温・日照不足にて経過しスサビノリも含めて状況は悪くなってきました。
干出しても雨の日が多くアオノリが大繁殖してアサクサノリの芽多く脱落。
□2004年11月
金萬:アサクサノリの網すべて撤去。失敗に終わる。他3名も網を撤去。2名が数枚冷凍網として保管。
1名のみ岸側(2号)柵にて順調に育つ。

生産

□2004年11月10日
設立発起人の一人井上通さんが1柵(網6枚)で3000枚のアサクサノリを生産。
その後12月10日まで3回摘みました。この時の漁場の状況は最悪でした。スサビノリは例年より味も香りも少なく生産も揚がりませんでした。そんな状況で井上氏がアサクサノリを生産したことは今後のアサクサノリ復活計画としては良いデーターが取れました。このデーターはここでは公表しません。ただ言えるのは忠実に昔の養殖方法を再現できた井上さんだから生産できたと思います。

約40年ぶりに東京湾で生産された海苔の食味の感想〜色も艶もスサビノリより劣るけど、『甘みが強い!』『昔食べた記憶のある旨味がある』『甘みがいつまでも口の中に残る』『炙ると鮮やかな緑色になる』と上々でした。今年の状況でこれだけの味が出たのはアサクサノリと言うアマノリの特徴だと思います。ただ残念だったのは想像した食感とは多少違った事です。順調に育てば、『サクッ』と言う食感が味わえると信じます。

□2004年12月30日現在
設立発起人の石川金衛さんが冷凍保管したアサクサノリの網を育てはじめました。
リアルタイム報告(BBS)
1月〜2月と生産されました。
今後【芽代わり】と呼ばれるアサクサノリの網の変化等も研究課題となりそうです。

今後の展開

『食べたい』から始めたアサクサノリ復活計画で念願かなって食べることが出来ました。
そこから2つの可能性が見えてきました。
ひとつは地場ブランドできる美味しい海苔!
もうひとつは、東京湾の環境を考えた再生への道。

この海苔の業界ではある先生達が水産関連の指導を行っています。そのような先生達の方向性からスサビノリになり、大型機械化・大量生産へと導かれました。その方向性は決して間違った行為ではありませんでした。安定した生産が出来るようになりました。しかし、結果として小規模の漁場では健全な漁家経営が困難となり多くの海苔養殖者が海を離れていきました。
流通業者が喜ぶ海苔『ロスの少ない厚みのある、黒くて艶のある海苔』を大量に作れる強い生産者のみが残る。
『美味しい海苔!を作りたい』と言う職人肌の漁師は消えていきました。消費者の声『美味しい海苔が食べたい!』が生産者に届かなくなりました。そんな状況から(海苔離れ)を引き起こしたと考えられます。
海苔には甘みがあり香り豊かだという事を今一度消費者の人に解っていただきたい。その為にもアサクサノリは役立つと考えます。又、海外(中国・韓国等)から海苔の輸入自由化も近くなってきました。そんな時生き残れるのもこのアサクサノリともうひとつ進めている天日で干す海苔だと確信してます。

問題も有ります。
1:アサクサノリは漁場を選びます。何処で作っても美味しいアサクサノリが出来るとは思えません。遠浅な干潟が残る漁場で真水が注す支柱柵漁場がベストと思います。
2:病害に弱いアサクサノリで安定した生産が可能か?・・・これから数年の研究で可能性は見えてくると思います。
3:今の海苔の等級(色艶形)で決められる共販システムではアサクサノリの評価は難しいので、新しい漁通システムを確立する。
4:アサクサノリの同定はDNAにて決められます。しかし、漁師の多くは市販されている糸状体に書かれている『アサクサ系』と言う名を見ただけでアサクサノリと勘違いしています。見た目では不可能に近い状態です。それをどのように差別化するかも課題のひとつです。

私達が行っているアサクサノリ復活は時代を逆行しています。東京湾から生まれて育った海苔養殖の技術をもう一度見直すことで東京湾にアサクサノリが蘇りました。そこには日本の豊かな食文化も垣間見ることが出来ました。江戸前で失った本物の海苔の味を同じ東京湾内のここ盤洲で作りブランド化を図れればと思います。
『この海苔なら10枚1000円で買っても惜しくない!』と言う丹精込めた海苔作りを行い評価を得たいと思います。

もうひとつ・・東京湾の環境面からもアサクサノリの復活は重要だと思います。
東京湾には連続した干潟が存在してましたが埋め立てによってほとんどが消えてしまいました。
江戸前と呼ばれる海も消えてしまった中で、ここ木更津の干潟は未だに広大な浅場と自然海岸を残します。消えていった江戸前の味はここで引継ぎ、将来の東京湾再生(干潟再生)の道しるべとして重要だと思います。アサクサノリに続くのはハマグリ・アオギス・シラウオ等々東京湾から消えていった生き物達を蘇らせる事で豊穣な東京湾再生の足がけになるはずです。その為に、今のアサクサノリの復活を継続しながら、絶滅危惧種と指定されたアサクサノリを東京湾内でひっそりと残っている可能性のある天然種を見つけ再び養殖して見ようと考えます。
計画として以前海苔養殖が行われていた東京湾内の河口域に面した浜に竹ヒビを建ててみようと思います。
将来、人の手で埋め立てられた干潟に変わる人口干潟で海苔養殖が蘇る事が本当の東京湾再生と考えます。

今後も専門家と言われる人達から疑問と批判を受けると思います。
私は当初からアサクサノリ復活など無意味と言われて軽視され非難を浴びたのも事実です。
まだまだ構想の【初めの一歩!】の段階です。
専門家・先生方が批判するこの計画も現場で毎日海に出る私達が独自で計画して実証するしかありません。
自分達の生活を変えるのは自分達だと思っています。
次の世代にこの東京湾を引き継ぐ為にも!今後も継続した活動をしたいと思います。

今回の報道記事

PDFファイル400KB
□ 2004年11月28日 東京新聞1面カラー【幻のアサクサノリ復活】

PDFファイル343KB
□ 2004年12月7日 朝日新聞夕刊 1面カラー【復活アサクサノリ】

PDFファイル333KB
□ 2005年2月12日 読売新聞朝刊 2面(顔欄にて紹介)

その他ラジオ・テレビ・雑誌で紹介されました。
□ 2004年12月 「新千葉新聞」
□ 2004年12月 「Bay FM」
□ 2005年1月 「SAPIO」(小学館)
□ 2005年1月 「FENEK」(講談社/三推社)
□ 2005年1月 「週刊新潮」(新潮社)
□ 2005年1月 「野村邦丸のごきげん!二重丸」(文化放送)
□ 2005年1月 キッズニュース(テレビ朝日系)
□ 2005年2月 情報誌「TOKYO PORTAL SIGHT」(国土交通省・東京港湾局)
□ 2005年3月 テレビ朝日系列スーパーJチャンネル
□ 2005年4月 浜美枝のいつかあなたと(文化放送)
□ 2005年4月 広報誌「三井グラフ」(三井グループ)

多くの人に私達の活動が紹介されたことに感謝いたします。

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